にらくら祭り ひょうけんぎょう

「松木に米も買う、銭も金ももって代々、良い年とらんせ、ひょうけんぎょうに米買う、銭も金ももって代々、良い年とらんせ」

大晦日に子どもたちが各戸をまわって歩きます。

各戸では米、銭、鏡餅などを与えます。

しかし、この行事も子どもたちの減少により、平成20年度頃を最後に行われなくなりました。

現在では、九木浦共同組合が準備した薪を、「にらくら」と呼ばれる、三方を石垣で囲んだ約5坪ほどの空き地に運ばれ夜8時ごろ一度焚かれます。

この火にあたると、1年中風邪をひかないという伝えがあります。

焚き終えると「にらくら」の中にはたくさんの消し炭が残り、地面は黒くなります。

元旦朝、里配(さとばい)、遊谷配(ゆやばい)の東西に分けて、ニラクラ祭を行い、その後残った消し炭に潮水を入れてどろどろにし、その一部を土俵に詰め込みます。

10才前後の子どもがいる場合は、ふんどし1つにさせたその子どもたちを炭泥の中に転がし、終わったら、俵を引き子どもと共に岸壁まで走り、海中に飛び込み垢離を取り、神事を終えます。


2013年1月1日


2012年1月1日